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明日へのベクトル「先進技術を楽しく活用したい。」マーケティングプランナー 臼井 栄三

2017.8.28
 SNSなどでイーオが話題になっているので、僕もイーオを訪ねてみた。イーオは、横浜市の「ヨコハマ3R夢(スリム)!」のマスコットだ。ごみを限りなく少なくし、環境への悪い影響を極力減らすために、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を呼びかけるキャラクターと考えていいだろう。
 多くの人に注目されているのは、イーオの「神回答」らしい。ごみの捨て方を相談すると、見事な回答をしてくれるという。
 僕も、横浜市資源循環局のホームページを開いてみた。イーオのごみ分別案内(実証実験中)のコーナーで、イーオに会う。「ごみの名前を教えてくれたら、捨て方を案内するよ」とのこと。手始めに「電子レンジ」と入れてみる。すぐに「捨て方は粗大ゴミだよ。(以下省略)」と会話調の案内が現れる。
 インターネットだから、実にいろいろな人からさまざまな「捨てたいもの」が相談されるらしい。なかにはイーオの能力を試すような問いも寄せられる。僕が思わず納得したのは「結婚」と入力したときだ。サミュエル・ジョンソンの名言が引用された後に、「今日は寝て、明日もう一度考えようか」と続く。「恋」を入れたら、今度はウディ・アレンの言葉が現れた。
 捨てたいものに、「旦那」と入れる人もいるらしい。イーオは一度目には「あわわ。。。」と答えるだけなのだが、もう一度「旦那」と入れると・・・。(もし興味を持った方がいたら、ご自身で入力を。)
 イーオのごみ分別案内はAI(人工知能)を利用した技術が活用されている。AIは人間の仕事を奪ってしまうと警戒する向きもあるが、生活を楽しく潤いに満ちたものにしていく可能性も感じる。私たちは、先進技術を面白く使いこなしていきたい。人間同士だけじゃ、役所で「恋を捨てたいんですが…」などとは相談できないのだから。

マーケティングプランナー
臼井 栄三