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北広協ニュース

2021.10.06北広協ニュース212号

『明日へのベクトル』
地域の資源を見つめ直したい。
マーケティングプランナー 臼井 栄三



秋の味覚を楽しもうと、ケーキ屋に行った。栗が美味しい季節、ねらいは当然モンブランである。並んだケーキの中に二種類のモンブランがあった。ほぼ同じ大きさで片方は400円台、もう一方は600円台である。後者のモンブランには「やまえ栗使用」と書かれていた。このやまえ栗には、挫折と復活の印象深いストーリーがある。
やまえ栗は熊本県南部の山江村で産出される。土壌に恵まれた南向きの傾斜地で栽培され、朝夕の寒暖差で糖度の高い栗が生まれる。剪定や下草刈り、収穫の仕方など手間暇かけられた栗は「日本一」と言ってもいいだろう。昭和50年代、やまえ栗は昭和天皇への献上栗になるほど、絶対の品質を誇っていた。
しかし、約30年前の平成4年に地域一帯の農協が統合され、山江村のJAは消滅。やまえ栗という名前は使われなくなり、周辺産の他の栗と混ぜられて「球磨栗」として出荷された。当然のことながら卸値は急落。これでは生活できないと、山江村では栗農家を諦める人も出てきてしまった。やまえ栗は消滅の危機にさらされていた。
平成21年、地元出身の一人の男性がやまえ栗復活ののろしを上げる。会社名を「やまえ堂」として、村の小さな農家から仕入れ、やまえ栗を使った商品開発を始めた。やまえ栗独特の渋皮煮、栗きんとん、はじけ栗を使ったかりんとう「栗んとう」などが、少しずつ人びとの人気を集めていく。フラッグシップとして1個2,000円の栗を発売し、テレビで話題を呼んだこともある。
有名レストランやJALファーストクラスの機内食デザートにも採用されるなど、栄光のブランド「やまえ栗」は復活。今では100軒以上の農家が、やまえ堂に栗を納めている。復活の仕掛け人は、いま栗農家の後継者づくりをはじめ、栗農家支援に乗り出している。
この半世紀のやまえ栗の浮沈は、私たちに「地域でできること」の示唆を与えている。地域の資源を見つめ直すことで、地域の宝を大きく育てられないか。私たちの眼力と実行力が問われている。

マーケティングプランナー

臼井 栄三

第41回北海道広告業協会杯争奪野球大会の結果報告


拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より当協会の活動に多大なるご支援とご理解をいただき、誠にありがとうございます。
10月2日(土)・3日(日)の日程で開催いたしました第41回北海道広告業協会杯争奪野球大会は、
本年より、一回戦の敗者同士で戦う「負け犬トーナメント」を新設しました。 
両日ともに好天に恵まれ、白熱した試合が繰りひろげられましたので試合結果を下記に報告させて頂きます。今後とも引き続きご支援下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。

敬具

優勝 電通北海道
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