『明日へのベクトル』 その広告は、本当に「届く」ものになっているだろうか。 マーケティングプランナー 臼井 栄三
「『レンタルなんもしない人』のサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、
花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在が必要なシーンでご利用ください。
国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。
ごく簡単なうけこたえ以外、なんもできかねます。」
――2018年6月、こんなツイートが現れ、それは人から人へ瞬く間に広がった。
『レンタルなんもしない人』には多種多様な依頼が寄せられ、数十万人のフォロワーがつき、
TVドラマ化までされて、彼はとても有名になった。
こんな生き方もあるのかと、『レンタルなんもしない人』は多くの人の心にちょっとした波を起こしたのは確かなようだ。
依頼内容は実にさまざまだ。たとえば、離婚届の提出に同行してほしい。マラソンのゴール地点で待っていてほしい。
引越しをするので新幹線のホームで見送ってほしい。迷子になりたいのだが一人では不安なので、一緒に歩いてほしい。
ブランコを漕ぐのを見ていてほしい。民事裁判の被告なのだが傍聴席に座っていてほしいetc.
そんな依頼から感じるのは、生活者のニーズは無数にあるということだ。
そのニーズは、それぞれバックグラウンドを持っている。人間の多様さと複雑さを改めて実感する。
私たち広告人が相手にするのは、そんな一人一人の生活者である。
広告を企画するとき、大雑把なセグメンテーションからターゲットを決めていないだろうか。
その広告は、本当に生活者の一人一人の気持ちや行動を反映し、「届く」ものになっているだろうか。
十人十色とは、よく言われる。現代は環境やシーン、そのときの立場によって、一人の生活者がいろいろに変化する。
「十人百色」の時代と言っていいだろう。その百色に照準を合わせた広告が待たれている気がしてならない。
花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在が必要なシーンでご利用ください。
国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。
ごく簡単なうけこたえ以外、なんもできかねます。」
――2018年6月、こんなツイートが現れ、それは人から人へ瞬く間に広がった。
『レンタルなんもしない人』には多種多様な依頼が寄せられ、数十万人のフォロワーがつき、
TVドラマ化までされて、彼はとても有名になった。
こんな生き方もあるのかと、『レンタルなんもしない人』は多くの人の心にちょっとした波を起こしたのは確かなようだ。
依頼内容は実にさまざまだ。たとえば、離婚届の提出に同行してほしい。マラソンのゴール地点で待っていてほしい。
引越しをするので新幹線のホームで見送ってほしい。迷子になりたいのだが一人では不安なので、一緒に歩いてほしい。
ブランコを漕ぐのを見ていてほしい。民事裁判の被告なのだが傍聴席に座っていてほしいetc.
そんな依頼から感じるのは、生活者のニーズは無数にあるということだ。
そのニーズは、それぞれバックグラウンドを持っている。人間の多様さと複雑さを改めて実感する。
私たち広告人が相手にするのは、そんな一人一人の生活者である。
広告を企画するとき、大雑把なセグメンテーションからターゲットを決めていないだろうか。
その広告は、本当に生活者の一人一人の気持ちや行動を反映し、「届く」ものになっているだろうか。
十人十色とは、よく言われる。現代は環境やシーン、そのときの立場によって、一人の生活者がいろいろに変化する。
「十人百色」の時代と言っていいだろう。その百色に照準を合わせた広告が待たれている気がしてならない。
マーケティングプランナー 臼井 栄三