『明日へのベクトル』 進化中の技術を、柔軟に活かしたい。 マーケティングプランナー 臼井 栄三
昨年10月、米フェイスブックが社名を「メタ」に変更した。社名を変えるほど、メタバース事業に本腰を入れるのだろう。この社名変更は、多くの人が改めてメタバースに注目するきっかけとなった。
メタ(超越した)とユニバース(宇宙)を組み合わせたメタバースは、仮想共有空間と訳される。インターネット上にさまざまな空間が存在し、人々はそこで他のユーザーといろいろな交流をする。自分のアバター(分身であるキャラクター)がインターネット上の空間で多様な体験ができることは、私たちのビジネスや生活にも広く応用できるのではないだろうか。
メタバースを、北海道の企業や地域はどれくらい自分たちの活動に活かそうとしているのだろうか。メタバースには大きなチャンスが隠れていると思えるので、かなり気になっている。
たとえば北海道への移住を考えている人がアバターになってマチを訪れ、地域の人たちと交流しながら生活体験するのもいいだろう。
広告会社の社員なら、離れた場所から互いにアクセスしてメタバースでブレストをするのもいい。ブレスト参加者のアバターの表情を陽気な笑顔に設定すれば、面白いアイディアが次々と生まれるかもしれない。メタバースでプレゼンのシミュレーションをすることも効果的だろう。また、外国語を学ぶ人なら、優しく気さくな外国人のアバターが先生になれば語学が進むのではないだろうか。
メタバースの最大の利点は、失敗できることだと思う。現実の世界なら、ビジネス上の失敗は取り返しがつかない状態を生むこともある。しかしバーチャルな空間なら、何回でもやり直しがきく。
メタバースは日々進化中だ。北海道の企業と地域が、メタバースの活用で柔軟に次の時代にフィットし、強くなることを願っている。
マーケティングプランナー
臼井 栄三