『明日へのベクトル(連載119)』 打ち合わせを、楽しく自由にやれていますか。 マーケティングプランナー 臼井 栄三



企画を考えるとき、アイディアを出し合うために何人かで集まることはないだろうか。その集まりはブレストと称したり、もっと気軽に打ち合わせと呼ばれたりしているようだ。

この話し合いの場で、ぜひ心がけてほしいことがある。それは、アイディア出しのために集まったメンバーの発言に、絶対にケチをつけないことだ。いいアイディアを生み出すためには、他人の考えを批判しないことが基本になる。

「そんなことはわかっている」という声が聞こえてきそうだ。しかし、実際に打ち合わせに入ると、他のメンバーの発言を否定する声が意外に多く出る。「それは以前にもやったな」とか「そんなことをしたら予算オーバーだ」などといった言葉も良くない。

人は自分のアイディアを批判されると、もっといいアイディアが浮かんでも発言しなくなる。大事なのは、他人の発言をつまらないと感じたときでも「いいねぇ…」「バカらしくて面白い!」などと肯定的な言葉を投げかけることだ。それによって、打ち合わせに参加しているメンバーはいっそう自由に発言する気持ちになれる。

素晴らしいアイディアは、突拍子もない考えや首をひねるような思い付きから生まれることが意外に多い。一見どうしようもない思い付きを踏み台にして、ワル乗りするくらいがちょうどいい。そこから連鎖的に新しい考えが出てくるかもしれない。グッドアイディアは、普段の考え方を飛び越えたときに初めて生まれる。

アイディアを出し合う場に、上下関係や肩書などを持ち込まないようにしたい。参加する全員が自由に、楽しく向き合うことが大切だ。難しい顔と厳しい声はアイディアを遠ざけてしまう。あなたが参加しようとしているその打ち合わせ、ワル乗りできそうですか?  



マーケティングプランナー

臼井 栄三