北広協ニュース
就職セミナー(オンライン)
広告業界を考える
広告会社やメディアについて、いま知っておきたいこと
広告会社(電通)で働いた経験を持ち、後に大学教授になった講師が、広告業界の特徴とさまざまな面を解説します。
広告会社の現役社員も登場し、仕事や日常体験を語ります。
現場で働く社員のナマの声と感想が聞ける貴重な機会です。
『明日へのベクトル(連載111)』
AもBも両立させるアイディアと実行力を。
マーケティングプランナー 臼井 栄三
「あちら立てればこちらが立たぬ」という言葉がある。一方を選ぶと、もう一方の立場がなくなり、両立が難しい場合だ。私たちの日常でも、AかBかどちらを選択するか悩むことはよくある。
こんな状態を、ビジネスではトレードオフという。二つの物事があり、一つを選べば他方が成り立たないケースを指す。たとえば商品の品質と価格は、トレードオフの関係にあるとよく言われる。良い品質を追求すれば、コストが上がり価格は高くなってしまう。安い価格を追求すれば、品質を犠牲にせざるを得ない。企業としてどちらを選択するか、悩ましいところだ。
だが、本当に品質と価格はトレードオフの関係なのだろうか。もう一度、原点から考え直してみることも必要だ。
品質を下げて価格を安くしても、目の肥えた顧客が多い現代ではそんな商品は売れないかもしれない。結果としてその商品は多く生産できずに高コストになり、市場から撤退せざるを得なくなる。
逆に、初めのうちはコストが合わなくても、高品質のものを届けたらどうなるか。最初は利益が出ないけれど、顧客が品質の良さを認めて、その商品はやがて大量に売れるようになるかもしれない。
SNSなど生活者が情報を自ら広く受発信する現代では、自分たちがトクする情報は驚くほど速く行き渡る。その結果、多くの人に選ばれた商品は大量生産が可能になり、生産コストがぐんと下がる。商品の品質と価格の両方を求めることは両立できることになる。
両立しそうもないと思えるものを、新しい価値を生むことで両立させてしまうことを、トレードオンという。DXの浸透とAIの活用などで、トレードオフと考えられていたことをトレードオンに変える流れは今後ますます強まるだろう。AもBも両立させるような、トレードオンを実現するアイディアと実行力が私たちに求められている。
マーケティングプランナー
臼井 栄三
株式会社近宣 札幌支社 営業部 及川浩奈
「実は二足の草鞋で暮らしております」
私は平日の9:30~17:30まではサラリーマン、そして広告代理店の営業です。また、サラリーマン以外の時間(平日の17:31~就寝まで+休日)は画家です。「サラリーマンと画家」の二足の草鞋で日々暮らしております。
画家といっても副業や生活費の為にやっている訳ではございません。収入一切はなく、画材費や作品を運ぶ郵送費等がかかる為、むしろ赤字続きでございます。
〆切に追われ、追い詰められると「どうしてここまでして制作しているのだろうか」という
疑問が湧いてくることもありますが、〆切が終わると次の展覧会に向けて準備をしております。画家という仕事はとても大変ですが、気がつけば次から次へと展覧会の予定を組んでしまいます。我ながらとても不思議です。
2023年は2月、5月、8月の3回を展覧会で作品発表を行いました。そして9月は全国の公募展に向けて大作2枚を制作(1.6×1.3mのキャンバスを2枚)しました。1~9月まで休む暇もなく制作をしており、ようやくひと段落しております。
大学時代も立て続けに展覧会で作品発表を行っていましたが、当時は作品制作が自分の
学業だった為、全てのエネルギーを作品制作へ注ぐことが出来ました。しかし、二足の草鞋で暮らしている現在は体力もメンタルもなかなか大変でございます。
しばらく展覧会の予定がない為、一度ここで休憩期間に入ります。しかし、予備校1年+大学4年間で5年連続制作活動している為(弊社に勤務してからは、1年半程お休みしておりましたが、その後も2年連続制作活動をしております)、自分の暮らし一部に制作活動が組み込まれております。
ひと段落ついた今、一人暮らしをしている部屋(実家にもよく帰っていたので「アトリエ」と呼んでおります)は至る所に絵の具がついてしまい、洗濯物等片付けする時間も取れず
大変お恥ずかしいですが、荒れ放題でございます。
もう少し落ち着きましたら、部屋をピカピカにし、ご飯を作り置きしておくことが目標です。
ここまで読んでくださった方は「一体どんな作品を描いているの?」と疑問をお持ちだと思います。作品のご紹介が遅くなりましたが、下記に私の代表作の写真を掲載させていただきます。
株式会社近宣 札幌支社 営業部
及川 浩奈