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北海道広告業協会の活動や北海道の広告に関する情報を発信します。
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北広協ニュース

北広協ニュース

2020.08.24北広協ニュース203号

PR広告コンテスト審査結果



令和2年度PR広告コンテストの作品募集に際しましては、
9社43点(昨年7社31点)の力作のご応募を頂きありがとうございました。
審査をご担当いただいたTUGBOAT様も難航したとお聞きしていますが、
以下の通り入選作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
※最優秀賞の新聞掲載及びTV・RのOAは、10/1~2021/3月末、
優秀賞の新聞掲載及びTV・RのOAは、2021/4月~9月末を予定致しております。

入選作品

最優秀賞
タイトル:『私達はきっと、教科書に載る』
社名:(株)北海道博報堂
プランナー:髙橋 清伽

最優秀賞

優秀賞
タイトル:『圧倒的 ソーシャルディスタンシング』
社名:(株)インサイト
CD・D:佐藤 珠希
C:逸見 栞

優秀賞

佳作
タイトル:『世界中が 訪れたくなる 北海道でいよう。』
社名:(株)北海道博報堂
クリエイティブディレクター:鏡 浩二

佳作

佳作
タイトル:『この日が、いつかは。』
社名:(株)インサイト
CD・D:柿林 政孝
C:逸見 栞

佳作
以上

2020受賞者
表彰式にて、喜びの各受賞者。 於)ホテルオークラ

PR広告コンテスト審査講評
TUGBOAT



応募者の皆様へ。
 我々タグボート代表である岡康道本人による選考が叶わなくなってしまい、
皆様もとても残念に思われていることでしょう。
 岡も、北海道の新しい可能性に触れることを大変楽しみにしておりましたので、
 さぞや無念であったろうと思います。
 今回このコンテストのために一生懸命制作された作品たちのためにも、
 岡に代わり、川口清勝、多田琢、麻生哲朗の3人で審査させていただきました。
 応募していただいた作品はどれもレベルが高く、
最優秀賞、優秀賞、佳作の4作品の評価はほぼ横一線で、
 どれが最優秀賞になってもおかしくありませんでした。

 その中でも最優秀賞の『私たちはきっと、教科書に載る。』
 これは「未来の自分たちへの約束」と受け取りました。
 メッセージから溢れ出す決意の強さと志の高さ、それがこの広告の強さとなっています。

 優秀賞の『圧倒的ソーシャルディスタンシング』は、
 読者の目を一瞬でいかに掴むかどうかという新聞広告の勝負において、
 ビジュアル面で最も優れていました。

 また、佳作の『世界中が訪れたくなる北海道でいよう。』は、
今回の課題に対して「北海道が世界の中でどう見えるか」という視点を持ってきたところが見事でした。

 同じく『この日が、いつかは。』も佳作としましたが、
ボディコピーも含めた総合的コピー力で評価すれば、この作品が最も優れていました。
「未来から、ありがとう。」という結びのコピーもとても良いです。

繰り返しになりますが、
応募された作品はどれもが、実際掲載されていてもなんの不思議もないものばかりでした。
 ただ厳しいことを言えば、
それゆえ「ずば抜けて強いものがなかった」とも言えます。

 これは皆さんに限らず、
我々自身にも、広告界、更に言えば日本のエンタメ全体に言えることですが、
 間違いを許さない世の中の風潮が長く続き、
 ミスを怖がり萎縮してしまう癖がついてしまっているように思えます。

 最後に、
 岡ならなんと言ったかな、と考えます・・・

 「三振を恐れるな。フルスイングしようぜ」

 我々、タグボート3名、自分自身への自戒を込めて。

2020年9月4日TUGBOAT
川口清勝、多田琢、麻生哲朗
voiceロゴ

株式会社 ノヴェロ
前田 あゆみさん



株式会社ノヴェロに入社して間もなく4年半が経とうとしています。
社会人4年目、はたまた広告業に携わる人間として相応しい自分であるかどうか、
甚だ疑問ですが…僭越ながら書かせていただいております。

幼少の頃よりテレビにべったりで睡眠時間以外は常にテレビがついている家で育ちました。
2006年夏にCX系列で放映の月9ドラマ「サプリ」を見て小学生ながらに広告業に興味を持ち、
志望動機とこれまた同じく「オレンジデイズ」(2004年・TBS系列)という
大学生のキャンパスライフを描いた青春ドラマに感化され大学に進学。
学生時代にはよく道外に遊びに行くことが多く、行く度に訪れる駅ビル型SC「ルミネ」の
季節毎に変わる広告ビジュアルに心惹きつけられていました。
といった具合にひたすらメディアに影響を受けて人生のコマを進めていまに至ります。
自らこの業界を志したのはいいものの、目立つことも人前で話す事も大の苦手で
自信というのは人よりも欠いていると感じているのでそれらを少しでも緩和できるよう
日々スキなものを身に纏うようにしています。

そんな私にでも自慢できることがあるとするならばコミュニティの枠を超えたネットワークがあることでしょうか。
ここで指すコミュニティとはインターネット上で共通の興味・関心を持ちメッセージのやり取りを行う集団をいいますが
私には小学校の時からはまっている趣味があり、それを共有する友人がいます。それも全国に。
出会いはソーシャルメディアで、現在ではTwitter、Instagram、Facebookといったものが主流ですが、
当時私が利用していたのはその前身・走りであるブログやメルマガといった類のものでそれがきっかけでした。
勿論はじめはネット内でのやりとりですがのちに実際に会い、それぞれが自分の友人等をそこに招集、
同じ共通点を持っているというだけですぐに意気投合、意見交換に花を咲かせます。
打ち解けるのは早いもので次に会う時には食事に行ったり、一緒に全国各地を飛び回ったり。
そうして出かけた先でまた出会いがある。この繰り返しを10年。
そんなこんなで大人になったいまでも楽しみを共有できる友人が増える一方です。
そして一昨年、そのようにして出合った友人の結婚式がありました。
新婦側の友人の卓のうち2つはその仲間内で埋め尽くされていました。
10年ほど前にネット上で出会った人の大事な晴れ舞台に招待してもらえる経験、そうないような気がします。
ここで気持ち悪い、出会い系とそんなに変わらないと思われればそれまでですが、
(かつては結構な頻度で言われていました。)なんとなくその感覚はここ最近薄まってきた風潮にあるのではないでしょうか。

SNSの使い方という点においては、手軽さや匿名性といった特性が時に悪事を働くこともあり
社会問題になったりもしていますが、そこから生まれるものも多いと私は思っています。
近年メディア自体も多様化しており、若者言葉や流行語、音楽、情報の収集手段といった
特に若い世代の動向を読み解く上では重要な媒体なので自らが楽しみつつ日々勉強であると感じています。

自己分析をするときっぱりはっきりしていて「すきなものはすき、きらいなものは出来る限り避けたい」という性格なので
拒絶反応を起こさないよう自分なりの視点であらゆる角度から物事を知り、
興味・関心を持ち、吸収をしていまの仕事に活かしていきたい所存です。

株式会社 ノヴェロ
前田 あゆみ

『明日へのベクトル』
広告人の想像力が問われている。
マーケティングプランナー 臼井 栄三



社会人なら、ほとんどの人が履歴書を書いた経験を持っているだろう。
この履歴書に、最近ちょっとした異変が起こりつつある。
履歴書から性別欄をなくす動きが本格化するかもしれない。
社会には、トランスジェンダーの人たちのように自分の性別を明示するのを苦痛に感じる人がいる。
履歴書に性別欄があることで、採用時にそんな人たちへの差別が生まれる可能性も否定できない。
性別によって採用で差をつけることは、男女雇用機会均等法で禁止されている。
それならば、就職活動で自分の性別を記載しなければならない合理的な根拠はないわけだ。
今年の春から夏にかけて、履歴書にある性別欄の削除を呼びかける署名には一万人以上の賛同が集まった。
このような動きの中で、一般財団法人日本規格協会はJIS規格の参考例として公表していた履歴書の様式例を
この7月に削除している。これからどんな履歴書が増えていくのか、企業や団体、人びとの意識変化を知るうえでも注視したい。
履歴書の性別欄をめぐる動きは、社会の多様化を表わす一例に過ぎないだろう。
ダイバーシティ(多様性)がキーワードになっている現代。
少数者にあたる人たちがどのように感じ、考えるのかを、私たちは常に意識しなければならない。
これまで広告は、主に多数の人たちにメッセージが届くことを中心に企画され、展開されてきた。
まさに「広」告だったのである。
しかし、これからは多数ではなく、一人ひとりを相手にしたメッセージが重要になっていく。
社会は個人個人の集まりであって、一括りにしては捉えられない。
たとえ「狭」告になったとしても、メッセージの本質が共感を呼ぶものであればそれは必ず広がりを持つ。
大切なのは、広告人の他者への想像力なのである。
さて、あなたは立場の違う人たちと、どれだけ同じ思いを共有できるだろうか。

マーケティングプランナー  臼井 栄三


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