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北広協ニュース

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2023.12.20北広協ニュース225号

『明日へのベクトル(連載112)』
社会の課題解決に、柔軟に取り組みたい。
マーケティングプランナー 臼井 栄三



これからの時代に、人々の社会への関わりを考えるとき、僕はワーキッシュアクト(Workish act)という言葉がひとつのキーワードになってくるのではないかと感じている。

Workishは「仕事っぽい」とか「機能している感じの」と訳せるだろう。actは「(さまざまな)活動」だ。ワーキッシュアクトは「本業以外で(社会に)機能するいろいろな活動」といった意味合いになる。本業を離れて、自分が好きなことや楽しい経験をしながら行なう活動が社会の役に立ち、報酬も得られるなら、誰でもちょっと嬉しいのではないだろうか。

たとえば好きな観光地を訪れて、旅館に泊まる。旅館が人手不足なのを知って、自分が何日間か滞在して旅館の手伝いをする。その間の宿泊はもちろん無料で、ある程度の時給も得られる。旅館は労働力不足を補えるし、旅行者は気に入った観光地で空き時間にいろんな体験ができるわけだ。旅館と旅行者は、ワーキッシュアクトによってWin-Winの関係になれる。

もっと気軽なワーキッシュアクトの例もある。趣味のウォーキングやランニングをしながら、防犯パトロールや道に迷ったお年寄りを保護することもできる。また、ある地域ではスマホの位置情報と紐付けて、一般の人がマンホールの蓋や電柱の状態を撮影することでその維持管理に役立てている。参加する人はゲーム感覚で取り組み、インフラの情報を関係機関に知らせ、地域社会に役立っている。

いま、いろいろな業種で労働力不足が目立っている。ワーキッシュアクトは、その解決策の一つになるのではないだろうか。多様な人たちが楽しみながらさまざまな場面で活躍することで、補える部分も多いと思う。仕事や働き方の概念が大きく変わり、人々の時間の使い方も以前よりずっと柔軟になった。社会の課題解決のために、私たちはどんなアイディアで役立つことができるだろう?



マーケティングプランナー

臼井 栄三


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